呟 き
SONNY CLARK QUINTETS
BLUE NOTE BNJ 61016
ART FARMER (tp) JACKIE McLEAN (as) SONNY CLARK (p)
PAUL CHAMBERS (b) PHILLY JOE JONES (ds)
1958
CLIFFORD JORDAN (ts) KENNY BURRELL (g) SONNY CLARK (p)
PAUL CHAMBERS (b) PETE LAROCA (ds)
1957
(14) もう一枚?の「COOL STRUTTIN’」
COOL STRUTTIN' vol.2
BLUE NOTE 1592 (K18P 9279)
LNJ 70093
この3枚は一時、「幻の1592」と騒がれた同じ内容のレコードである。「COOL STRUTTIN’」の人気にあやかり、上の2枚にオリジナルと同じジャケット写真が使用されたため、もう一枚の「COOL STRUTTIN’」とも言われているようです。オリジナル・タイトルは‘SONNY CLARK QUINTETS’だが、 大変紛らわしい。最初に登場した時(1977年)は、一番下のジャケット。チョット地味だったので、後の2枚は俗手に変更されたのかもしれない。
この画像では判り難いが、BLUE NOTE 1592ではなく61016となっているのが、残念。と言っても、同じデザインを使うセンスでは、そこまで拘らないか?まぁ、、いろいろ制約が有ったのかも知れないなぁ。だだ、、SONNY
CLARKの文字カラーがオレンジというのが何処か安っぽい感じがする。1985年発売。
この盤を探していたところ、ある中古オーディオショップでデモ用として使われていたので、売って欲しいと言うと、そんなものでよければ無償でお譲りしますと、店主が言う。こちらも無償は心苦しいのでと申し出ると、じゃー、1,000円では?との返事。ラッキーでした。その店主.はCOOL
STRUTTIN’と見間違えたのでは。
タイトルのCOOL STRUTTIN’の字色の違いとナンバーの1592に気が付かないとオリジナル・カヴァーと見間違える。まぁ、見間違えて購入.したほうが、意外にラッキーかもしれない。また、裏ジャケットに小さく‘volume 2’と記載されていて、なにがなんでもCOOL STRUTTIN’にすがりたいという一心なのだろうが、一方でファンを小バカにしてることには違いない。否、ファンからのリクエスト?だったかもしれない。1983年発売。
コレクター流に言えば、本盤が「1592」のオリジナル盤。1977年、熱烈な「COOL
STRUTTIN’」ファンのラブ・コールに答えて世界で初めて日本で登場した。ただ、本盤が市販盤か特典盤で登場したか失念していまいました。ジャケットは地味だが、上2枚のようなコマーシャルぽさとはかけ離れたポリシーで制作された事に気が付かねばならない。少なくともこの時点では、まだ、レコード会社だけでなくジャズ界全般に良心が残っていたようです。
さて、本作の聴きものは、当然?、バレル、ジョーダンの入ったB面。後年のような成熟さはないものの太くて素朴なバレルのg
、逞しいトーンのなかにも蒼さを感じさせるジョーダンのtsを従え、スインギーなpを聴かせるクラークがその後の活躍を予感させる。
このメンバーでLP一枚分、録音しておれば、ひょっとしたら「お蔵」にならず、そのままリリースされていたかもしれない。3曲の中では‘マイナー・ミーティング’の出来がイイ。
(6/1)