戯 言 日 記 (12月)
12月30日(TUE)
今年の春(2月)に弊HPを立上げ、早、10ヵ月が経ちました。当初は30枚も満たないアルバム紹介でしたが、いまでは100枚を超し、中味はともかく最低限の枚数をアップできました。そもそも立上げの理由は自分自身のための記録からスタートしましたが、だんだん今までの疑問みたいなものが増幅していき、最近では「もの書き屋」さんへの攻撃?が多くなり、読んで気分を害した方もおられると思います。まぁ、チンピラの戯言と読み流して頂きたい。でも、最近、ジャズを聴く人が減少していると聞きます。そして何とか入門という種の本がもてはやされれていますが、逆に「JAZZ」は敷居が高いというイメージを植え付けているような気がします。入門、ビギナーという表現自体が敷居、バリケードを連想させると思いませんか? 音楽に敷居、バリケードなんか、あるはずがありません。矛盾に気が付かないのでしょうか? あぁ、また、攻撃してしまった。もう、止めよう。
弊HPでは来年も、過小・過大・不当評価されているミュージシャン、レコードにスポットを当てて行く予定です。今年、最後の更新はドルフィーの「LAST DATE」で閉めたいと思います。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。皆さん、よい年をお迎えください。
12月20日(SAT)
19日(FRI)、地元で開催されたレコード・フェスタに出掛けてみた。最近、レコード収集にあまり身が入らなくなっているが、そろそろHPのネタが切れ始めてきたので、何か仕入れねばと思ったわけ。あまり、期待はしていなかったが、思わぬ掘り出し物があった。WARNE MARSHの「RELEASE RECORD.SEND TAPE..」(WAVE LP6)。オリジナルとの表示がされているが、多分2ndだろう。一通り聴いてみたが、期待j通りのいい出来でした。途中で突然カット、フェード・アウトされる曲が多いが、そんなハンディを忘れさせるMARSHのインプロヴィゼーションが素晴らしい。いいネタが入りました。これだから、レコード探しは止められない。
12月15日(MON)
久しぶりにBOOK・OFFに立寄ってみた。中山氏著の「ジャズ名盤を聴け」、「マイルスを聴け」があったので購入した。今までは立ち読みで済ましていたが、200円ならコーヒー代より安いと思ったわけ。一通り読んだ感想は、氏は「ジャズ」を媒体(手段)にして「本」(目的)を書いた、と思いました。90年頃?から、寺島氏、後藤氏は「本」を媒体(手段)にして「ジャズ」(目的)を書いてきた。好みは別にして少なくとも「一途さ」が感じられたが、中山氏の著作からは、その「一途」が感じられない。要するに「本」が売れればいい、とも思える「ハッタリ」と「トリック」の俗臭がプンプンしている。この二つの本の‘はじめに’を読めば誰でも判るはずだ。例えば「ジャズ名盤を聴け」ではマイルスの項を割愛した、と言うが、「マイルスはジャズではない」ならば別にわざわざ断る事もないであろう。それを「マイルスの一部がジャズにすぎない」と言い逃れするトリックはいかにも安っぽい。かと思うと「マイルスを聴け」では「百歩譲ってマイルスを、ジャズという特定のジャンル内で考えるとしよう」というが、誰が譲ってくれと、いったのか。自説通りにマイルス・ミュージックの文脈で語ればいいのではないか。つまり、ジャズの文脈の中でないと本が書けないと、自ら証明しているだけだ。小学生でなくとも判る「ハッタリ」は止めたほうがいい。そのほか同じような「トリック」と「ハッタリ」が、いっぱい有りますね。寺島氏、後藤氏だけに美味しい思いはさせないぞ、との焦りであろう。両氏も最近は濫作ぎみで、アイデアが枯渇し、インパクトが弱っている現状がこうしたややエキセントリックなキャッチ・コピー本を生み出したのかもしれない。