ちょっと一息

(11) デジタル専用?電源コード


PSオーディオ電源コード「Prelude」

最近の著作権法改正ほど話題に登らなかったが、4月から電気用品安全法?の一部が改正されているようです。要するにCD同様、海外から輸入される電気関連グッズを規制する法律です。オーディオ・ファンなら少なからず関心があるようですが、あまり深入りすると泥沼に落込む危険性を孕んでいる。
僕の場合は、所詮、許される範囲が限られているので、適当に楽しんでいる。今まで使った電源グッズといえば、ワイヤー・ワールド、キャメロット、API、MITぐらいでこの世界ではたかがしれている。

3月初め、大手電気店のオーディオコーナーを覘いていたら、このPSオーディオが25%OFFで売られていた。たまたま不要になったオーディオ・グッズを売ってできた現金を使わずに持っていたのがまずかった。早くレコードでも買っておけばよかったが、もう遅い。海外製品の値がひょっとすると上がるのではないか?と考えて購入してしまった。

この「Prelude」はPSオーディオの電源ケーブルの中では最下位のゲレードですが、見た目は結構立派で、なんだか骨太の音が出てきそうな雰囲気です。プラグのブレードは銅、金メッキではなく、ニッケルです。以前、何かでニッケルが音には一番良い、という説を聞いたような記憶もあります。インレット・プラグもしっかりとしたものが使われています。

さて、、レコード・システムの前段、後段、そしたCDシステムの前段といろいろテストしながら3ヶ月のエージングが済んだ結果は、当たり前ですが、最近のケーブル類はアナログではなくCD・システムを前提として開発されている事です。PSオーディオの製品の特徴は、例えばコンセントでもハッキリ判りますが、ワイドレンジではなく中低域が張り出し、反面、高域が減退する傾向があり、この「Prelude」でも同じです。アナログの後段(パワー・アンプ)で使用すると、まるでノイズ・フィルターが効いたように高域が減衰し、音全体の輝きが無くなる。前段ではそれほどでもないが、なんとなく精気のない音に感じます。アナログには適していないようです。但し、ジャズを聴く場合ですが。

では、CDはどうかと言うと、アナログの使用結果から判断し、後段はテストせず、CDプレイヤーで使用してみました。これが当り。高域が減衰することなく、中低域の余分な張り出しも無く、音も幾分なめらかながら芯が感じられるようになりました。目を見張るほどの向上ではありませんが、それなりの効果が有ったワケです。
お金をドブに棄てずにすみ、ヤレヤレです。


アナログには、最近の「音をよくする?」グッズはあまり効果がないのではないでしょうか。
あるグレード以上になると、それだけハードもソフト(オリジナル盤など)もそのもの自体の完成度が高いのでしょう。
余分な手を加える必要はなさそうです。

(6/11)

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